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Channel: アンディマンのコスモロジー (宇宙論)
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天体宇宙物理学への扉を開く

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出典:フリー百科事典「ウィキペディア」より引用
宇宙の年表 その3
-宇宙の大規模構造の形成
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 ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールドは、初期の恒星がどのようであったのかを見せてくれる、ショー・ケースみたいなものである。
 
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 ハッブル天体望遠鏡は、最近形成された初期の銀河を捉えた。これは、宇宙論的な時間尺では銀河の形成は最近でも生じていることを意味している。これは、宇宙や銀河はまだ形成途中であることを示している。
ビッグバン理論における構造形成は階層的に、つまり小さい構造が作られてから大きい構造が作られる、というように進んでいる。最初の構造は、クエーサーと呼ばれる、明るく輝く活動銀河で、種族IIIの恒星(恒星の種族)であると考えられている。この時代より前では、宇宙の展開はすべての構造は完全に均一ではなくそこからわずかに逸脱しているという線形宇宙論的摂動理論により理解されている。これはコンピュータにより比較的簡単に研究される。この時からは非線形構造が形成されはじめ、コンピュータによる研究には大きな課題が現れる。例えば10億の粒子をあつかうN-body simulationなど。
プラズマ宇宙論は、宇宙の大規模構造となる巨大なガスのかたまりが最初に生まれ、そこから超銀河団、銀河団、銀河群へと分裂を繰り返し、銀河の構造が形成されたと説明している。
-再電離
最初のクエーサーは重力崩壊により形成される。クエーサーの放つ強い放射は周囲の宇宙を電離させる。この時点から宇宙の大部分はプラズマにより構成されることになる。
恒星の形成最初の恒星、おそらく種族IIIの恒星は、ビッグバンにより形成された軽い元素(水素、ヘリウム、リチウム)からより重い元素が生成されることにより始まる。ただし、種族IIIの恒星はまだ観測されていない。宇宙のミステリーである。
-銀河の形成
大きな体積の物質の崩壊は銀河を形成する。種族IIの恒星はこの初期に形成され、種族Iの恒星はその後形成される。最近の研究では銀河は地球からみて反時計回りの回転をともなうパリティ対称性の破れを有していることが示唆されている。
200796日、ヨハン・シェーデラーの企画は127億光年の位置にクエーサーCFHQS 1641+3755を発見した。これは、138億年の宇宙の歴史の7%地点にあたる。
200439日、ハッブル・ディープ・フィールドは130億光年の位置でたくさんの小さな銀河から大きな一つの銀河が誕生する様子を観測した。これは宇宙の歴史の5%地点である。
2007711日、マウナ・ケア山のWM・ケック天文台を利用してパサディナのカリフォニア技術研究所のリチャード・エリスとその一派は132億光年の位置に銀河を形成する6つの恒星を発見した。それは宇宙誕生から5億年の時点である。現在までにおおよそ10のこのような初期の物体が知られている。
2011126日、ハッブル宇宙望遠鏡が2009年~2010年に撮影した「ハッブル・ウルトラ・ディープフィールド」に、最も遠い天体である「UDFj-39546284」を発見した。1323800万光年先にあるこの天体は銀河であると考えられている。
核宇宙年代学(Nucleocosmochronology)によると、銀河系(天の川)の円盤は83±18億年前に形成したと推定されている。
-銀河群、銀河団、超銀河団の形成
重力相互作用は銀河を互いに引き寄せ、銀河群、銀河団、超銀河団を形成する。
-太陽系の形成
これらの出来事の後、太陽系は誕生する。太陽は、第一世代の恒星による生成物のかけらの集まった第二世代の恒星である。太陽系の形成は約50億年前、つまり宇宙誕生から80億から90億年後である。
-宇宙誕生から138億年後
宇宙の年齢についての最新資料は、今日が宇宙誕生から137.72±0.59億年後であると推定している。宇宙の膨張は加速しており、超銀河団はこの宇宙で形成される最大の構造であると考えられている。現在の膨張はすべての構造が事象の地平面の彼方に去ることを防いでおり、また、重力による新たなる構造の形成を妨げている。加速膨張しているが、それが発見される前は、減速していると考えられていた。

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