出典:フリー百科事典「ウィキペディア」より引用
強い相互作用
強い相互作用(Stronginteraction)は、自然界に存在する四つの基本的な力(基本相互作用または単に相互作用ともいう)の1つである。の1つである。名称は、電磁相互作用の約100倍の強さをもつことに由来する。原子核内の核子同士を結びつける核力を指し、グルオンがハドロン同士にはたらく力を媒介する。これらの相互作用は量子色力学により説明される。いわゆる強い力である。
これはまた、ハドロン間の相互作用や、原子核内の各核子同士を結合している力(核力)を指し、標準模型においては量子色力学によって記述される。強い力、強い核力とも。その名の通り電磁相互作用に比べて102倍の強さがある。
強い相互作用の理解は、歴史的には湯川秀樹による、パイ中間子の交換によって核子に働く核力の説明に始まるが、1970年代前半の量子色力学の成立によって、ゲージ理論として完成した。
・性質
強い相互作用の、重力相互作用との相対的強さは1040と大きいが、影響範囲は10-15mと小さい。力を伝達するゲージ粒子はグルーオンである。強い相互作用の伝わる平均時間は10-24秒(1y秒)ほどである。